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2020(令和2)年度 第1回世界遺産登録に向けたロードマップ委員会を開催しました

2020年7月1日(水)

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6月30日、国立療養所長島愛生園愛生会館にて本法人「世界遺産登録に向けたロードマップ委員会」と国立療養所長島愛生園「歴史的建造物保存検討ワーキング・グループ」を合同で開催しました。

私どもは、2019(平成31)年3月に「ハンセン病療養所のユネスコ世界文化遺産及び世界の記憶(世界記憶遺産)登録に向けたロードマップ(2019年度~2021年度)」を策定し、2019年度には本法人内のロードマップ委員会にて当該ロードマップの進捗管理と必要な学術調査を実施しました。報告書(概要版)は「2019年度年次報告書」(2020年6月発刊)に掲載しておりますのでご覧ください。

一方、国立療養所長島愛生園からは、2019(令和元)年6月に厚生労働省から「歴史的建造物の保存等検討会」において整理された考え方に基づく各療養所内の「歴史的建造物等保存対象リスト」の提出が求められており、当該リスト作成を入所者自治会はもちろん、地元自治体や民間団体とも連携したワーキング・グループを開設し協議したいとの意向が示されました。

そこで、私どもは昨年度同様にロードマップ委員会を開催し世界遺産登録に向けたロードマップの進捗管理と必要な学術調査を実施しつつ、長島愛生園にて作成される「歴史的建造物等保存対象リスト」に学術的かつ技術的に寄与すべく、本年度からロードマップ委員会を長島愛生園「歴史的建造物保存検討ワーキング・グループ」と合同で開催することとしました。

当該ワーキング・グループには本法人から原理事長が、地元自治体から武久瀬戸内市長、坪井市民部長(「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会・岡山」事務局長)及び文化財担当者が、地元裳掛地区コミュニティ協議会から服部会長が加わり、議題の整理や会議の運営は本法人事務局が支援させていただくこととなりました。

開会あいさつ

左から中尾愛生園入所者自治会長、田村NPOロードマップ委員長、山本愛生園長、武久瀬戸内市長

 

1 長島愛生園による報告 歴史的建造物等の保存に向けた基本的な考え

(1)目的

国立ハンセン病気療養所に存在するハンセン病隔離政策の歴史・実態を後世に伝える建造物・史跡・資料を保存することによって、ハンセン病及びハンセン病対策の歴史に関する普及啓発を実施し、ハンセン病患者の名誉回復を図ること。

(2)対象の選定

国のハンセン病隔離政策を伝える建造物・史跡・資料を保存の対象とする。

・隔離政策の歴史を象徴する建造物・史跡・資料(文書資料、現物資料)

・建築史的価値を有する建造物

(3)建造物や史跡の保存方法を検討する。

(4)療養所の全体構想

療養所の将来構想を踏まえ、永続化に向けた土地のエリア区分(ゾーニング)を含んだ全体構想の検討を行う。

(5)検討の進め方

・各療養所で入所者自治会とともに、保存方法も踏まえた保存対象のリスト(案)を作成する。

・厚生労働省担当者、歴史的建造物の保存等検討会委員(調査担当)、地元自治体代表等をメンバーとして加えたワーキング・グループを各療養所で設置し議論を行う。

・意見をとりまとめて、厚生労働省「歴史的建造物の保存等検討会」へ報告する。

 

2 協議事項

(1)2020年度ユネスコ世界文化遺産ロードマップの進捗管理及び学術調査について

・ポテンシャルOUVの言明(案)磨き上げについて

・保存管理活用計画の策定について

・資料図面等の整理について

・国指定史跡について

・比較分析について

・学術委員会(2021年度~)立ち上げに向けた調査及び調整について

・岡山県瀬戸内市の「文化財保存活用地域計画」について

・「将来構想をすすめる会・岡山」との連携(両園の将来構想)について

・リソース・マニュアルの和訳(仮訳)について

長島愛生園「収容桟橋」「監房跡」、邑久光明園「二つの桟橋」「旧少年少女舎」についてはその損傷の程度が大きく、現状を把握した上で将来の適切な活用に向けた保存修復を講じる必要があります。そのための基礎的な調査事業を本年度の本法人事業として外部委託し、来る7月以降から本格的に実施します。(写真は調査内容の説明の様子)

 

(2)2020年度ユネスコ世界の記憶ロードマップの進捗管理及び学術調査について

・ユネスコにおけるプログラムの「包括的な見直し」に関する情報収集について

・改訂版一般指針申請様式に基づく申請書記載の開始について

・保存管理計画の策定に向けて

・アクセス管理計画の策定に向けて

・学術委員会(2021年度~)立ち上げに向けた調査及び調整について

 

ロードマップの進捗管理と学術調査の最新情報は引き続きホームページやSNSでお知らせいたしますので、ご覧ください。

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