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「長島のハンセン病療養所群(仮)」を構成する 歴史的建造物等の保存修復・整備活用に係る基礎的調査

2020年9月1日(火)

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1 事業の目的

本法人が2019年3月に策定した「ハンセン病療養所のユネスコ世界文化遺産及び世界の記憶(世界記憶遺産)登録に向けたロードマップ(2019年度~2021年度)」及びこれに関する「2019年度進捗管理・学術調査報告書」に基づき、世界文化遺産の構成資産候補としている「長島」の今後の保存管理を検討する場合、とりわけ倒壊・崩壊の危機に直面する下記2の歴史的建造物等4物件の現状を把握する調査と検討ベース図の作成、及び保存修復・整備活用の素案作成が急務であるため実施します。なお、当該事業は2021年度を含めた2か年事業であり、今年はその初年度です。

2 調査対象物件

長島愛生園「収容桟橋」(1939年築)

長島愛生園「監房跡」(1930年築)

邑久光明園「二つの桟橋」(1938年築)

邑久光明園「旧少年少女舎」(1939年築)

 

3 事業費について

この事業に係る費用には、2018年12月5日から2019年3月31日までに当該事業に活用することを周知し募った、瀬戸内市クラウドファンディング型ふるさと納税「ハンセン病の記憶を未来へ語り継ぐために、歴史ある建造物をこの地にのこしたい」に寄せられた寄附の一部及び瀬戸内市への「企業版ふるさと納税」を充てて実施しています。

瀬戸内市ふるさと納税と本法人事業については、こちら

 

4 長島愛生園「収容桟橋」「監房跡」調査

(1)測量(写真測量・三次元測量)…下記5のとおり。

(2)外観目視調査・打診調査、簡易地盤調査…下記5のとおり。

(3)劣化要因分析・所見作成(2020年度は中間報告)

(4)史料調査

(5)価値の整理(2020年度は中間報告)

(6)保存修復・活用素案検討(2020年度は中間報告)※方針・コンセプト立案、計画素案提示、概算事業費算出

 

5 長島愛生園「収容桟橋」「監房跡」現地調査

(1)実施日 2020年7月29日(水)~31日(金)

(2)実施内容

※簡易地盤調査

※測量準備(基準点の設置)

※写真測量(ドローン・カメラと手動カメラの併用)

※三次元測量

※三次元測量データ(仮)

※報道機関による取材の様子

受託会社:株式会社文化財保存計画協会様(千代田区)

協力会社:株式会社四航コンサルタント様(高松市)

2020年度調査結果報告を2021年3月14日に開催しました通常社員総会で行いました。

令和2年度通常社員総会の様子はこちら

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